神の前にあっては、男も女もありません。

SDGS( Sustainable Development Goals ) ( 持続可能な開発目標)

SDGSの5項目目に、ジェンダー平等を実現しましょう、

というのがあります。世界経済フォーラムの「ジェンダーギャップ指数2021では、ジェンダーギャップ指数はアイスランドが0.892,フィンランドが0.861,ノルウェー0.849なのに対し、日本は0.656です。0が完全不平等で、1が完全平等を示しています。日本の順位は156か国中で120位でした。先進国の中で最低レベルです。アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果でした。

なぜ、SDGSの中に、ジェンダー平等が入っているのでしょう。

世界人口の半数を占める女性と女児がジェンダー差別なく社会に参加することができれば、多くの国や途上国が抱える経済成長、貧困や教育といった様々な課題解決をすることができるからです。
①すべての女性と女の子に対するあらゆる差別をなくす。
②すべての女性や女の子へのあらゆる暴力(女性や女の子を売り買いしたり、性的な目的などで一方的に利用することを含む。)をなくす。
③子どもの結婚、早すぎる結婚、強制的な結婚、女性器を刃物で切りとる慣習など、女性や女の子を傷つけるならわしをなくす。
④お金が支払われない家庭内の子育て・介護や家事などは、お金が支払われる仕事と同じくらい大切な「仕事」であるということを、公共のサービスや制度、家庭内の役割分担などを通じて、認めるようにする。
⑤政治・経済・社会の中で何かを決める場に、女性と男性が同じように参加したり、リーダーになったりできるようにする。
⑥世界中だれもが同じように、性に関することや子どもを産むことに関する健康と権利が守られるようにする。

性別による差別を無くし、女性と男性が対等に、権利、機会、責任を分かち合える社会を作ること、女性・女の子が自分のことを自分で決めながら生きる力をつけられるようにすることを目標としています。

「ジェンダー平等」とは、ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができることを意味しています。男性と女性は、身体のつくりは違いますが、平等です。ところが、今の社会では、男性に向いている役割や責任、女性に向いている役割や責任など、個人の希望や能力ではなく「性別」によって生き方や働き方の選択肢や機会が決められてしまうことがあります。
そこで、世界中で、法律や制度を変えたり、教育やメディアを通じた意識啓発を行うことで、社会的・文化的に作られた性別(ジェンダー)を問い直し、ひとりひとりの人権を尊重しつつ責任を分かち合い、性別に関わりな
く、その個性と能力を十分に発揮することができる社会を創るための取組が行われています。

同時に、「女の子だから」「女性だから」という理由で直面する障壁を取り除き、自分の人生を自分で決めながら生きるための力を身につける取組(エンパワーメント)も行われています。「ジェンダーの平等と女性・女の子のエンパワ-メント」は、SDGsの重要なテーマで、また、日本では「男女共同参画社会基本法」で21世紀の最重要課題と位置付けています.

前置きが長くなりましたが、聖書を読んでみましょう。

ガラテヤの信徒への手紙 3:28 新共同訳
そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。

キリスト教では、初代教会時代には、信徒の間に、ジェンダー平等があったことが知られています。男も女も神と共にあり、等しく神をたたえ、神の恵みに感謝するときをあなた方は生きているのだとパウロは言っているのです。



キリスト教では、初代教会時代には、信徒の間に、ジェンダー平等があったことが知られています。ガラテヤの信徒への手紙 3:28 新共同訳
そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。
男も女も神と共にあり、等しく神をたたえ、神の恵みに感謝するときをあなた方は生きているのだとパウロは言っているのです。